新しいことを純粋に学ぼうと思えるか

50代になると、自分の得意な分野や今までしてきた分野、もしくは仕事に直接関係する分野の情報しか入手しなくなります。

もしくは、幅広いジャンルといっても、スポーツや芸能の情報、ほとんど記憶に残らないYouTubeの要約チャンネルで勉強した気になっているくらいの方がほとんどです。こうした情報や学習は、一見して脳に負荷がかかっているようで、実はいつもと同じ脳の部分を使っているだけなので、睡眠圧を上げる負荷にはなりえません。

睡眠負荷が上がらないだけでなく、「世代間ギャップ」も埋まりません。

私が交流している若い人にどんな年配(50代くらいのイメージ)の人がやりづらいかと尋ねると、「新しいことを全然分かっていないのに、知っているように指示やアドバイスしてくる人」だそうです。

逆にどんな年配の人に好意を持つのかを尋ねると、「新しいことを純粋に学ぼうとしている人」と答える若い人が多いです。私たち50代は、睡眠圧を上げるために脳に強い負荷を与え、若手にリスペクトされるためにも、新しいことを学ぶ姿勢を見せたいものです。

YouTube学習の落とし穴「広告表示は睡眠に悪影響」

まず最もお手軽に始める方法としては、若い人たちが使っていて流行はやっているサービスやアプリを日常的に継続して使ってみることです。

例えば、写真の顔を補正したりするサービスや、簡単にアバターが作れるアプリなどです。おそらく、新しいことに積極的な50代は、ChatGPTなど仕事や自分に関係しそうなサービスは試したり、使っているでしょう。

しかし、一見意味がなさそうだけど「ちょっと気分が良くなる」「ちょっと便利」なサービスを使うことで脳が刺激されます。

次におすすめが「Schoo」に代表される軽めの学習サービスです。

ここでのポイントは「軽め」ということです。1テーマにつき45分〜60分で講師が解説しながら、プロのファシリテーターが質問したり、相槌あいづちを入れてくれます。参加者からの質問に答えていく参加型ですので、楽しみながら知識が頭に入ります。

最後はやはりYouTube学習です。

ただし、YouTubeで学ぶときに気をつけてほしいのが、「プレミアム(有料)プラン」に変更することです。無料プランだと広告が入り、学習の効率が下がるだけでなく、広告による刺激で睡眠に悪い影響が出てしまいます。