まずは歩くことで体の「柔軟性」を維持しよう

まず、最も手軽に始められる方法として「歩数」を増やすことをおすすめします。

これは特にデスクワーカーやテレワーカーなど、1日の歩数が4000歩以下の方には非常に有効です。ただし、すでに8000歩以上歩かれている方が歩数を増やしても、睡眠圧は上がりにくく、睡眠の質はほとんど変わらないので、歩数がすでに多い方は別の方法を試してください。

次におすすめがストレッチです。意外かもしれませんが、50代になって最も低下する体の機能は、「体力」でも「筋力」でもなく、「柔軟性」です。

50代になると、腰痛の割合が急激に増えるのは、柔軟性の低下が最も大きな要因です。要するに50代になると、体が硬くなってしまうので、ストレッチを行うことは体にとってかなりの刺激になるということです。しっかり行えば、筋トレなどの高い負荷のトレーニングと同じくらい睡眠圧を上げてくれます。

最後の体への負荷による睡眠圧の向上の方法は「エア縄跳び」です。

その名の通り、ヒモのついてない取手だけの縄跳びです。これが普通の縄跳びと違って、跳べない人でも、マンションでもできて、さらに運動や睡眠圧を上げる効果も絶大なのです。

「フルマラソン」より実はハードルが低い「トライアスロン」

本気コースで、まず初めにおすすめしたいのが「パーソナルトレーナーにトレーニングしてもらう」です。

50代になると、良く悪くもサボることを覚えます。トレーニングを頑張ろうと思っても、無意識に手を抜いてしまって、刺激が少なく成果も出にくくなります。反対に50代が無理すると、怪我をしたり、痛みが出たりするので、無理も禁物です。

そこで、50代が怪我をせずに睡眠圧を上げられて、なおかつ理想的な体型に改善するには、パーソナルトレーナーが必要になってきます。

次に本気コースでおすすめは「一般的でないフィットネスジム」です。たとえば暗闇くらやみの中でボクシングをしたり、自転車を漕いだりする中規模型フィットネスです。

最後は「トライアスロンに挑戦する」です。ここでいうトライアスロンは、水泳が1.5キロ、自転車が40キロ、マラソンが10キロのオリンピック・ディスタンスを対象にしています。

トライアスロンと聞くと、かなりハードルが高そうに思えるかもしれませんが、実はフルマラソンより肉体的にはハードルが低いです。50代でフルマラソンを走ると、ひざをかなりの確率で痛めるので、おすすめできません。