仕事や趣味の充実をはかる防音室のコスト

外出自粛や仕事のリモート化により、家で過ごす時間が増えましたが、家でも趣味で楽器を弾いたり、ホームシアターで映画を見たりするために、防音室の設置を希望する人が増えています。

防音室は、用途によって求められる防音レベルが変わり、それがコストに反映されます。

隣の部屋や屋外にも聞こえないようにするには、相当なレベルの防音が必要になります。コストとしても、たとえば大きな音が出る楽器を弾きたいなら、4畳半で100〜200万円かかります。ホームシアターとして使い、家の外に音を漏らさないにしても、中レベル以上の防音設備を設ける必要があります。

一般的な書斎であれば、そこまで高いレベルの防音は必要ないことがほとんどで、建具を遮音配慮タイプにして隙間を埋めたり、吸音材を床やドアに貼ったりといった対策で済み、コストとしても30万〜50万円に収まるはずです。DIYを行えばさらにコストダウンできますが、換気や冷暖房の計画だけはしっかりと立てねばなりません。

オン・オフを切り替えやすい家づくり

在宅ワークが増えると、外で体を動かす機会が減り、運動不足になりがちです。ずっと家にこもっていると、気分も塞ぎやすく、動かない分血流が悪くなって、結果的に生産性も落ちるといわれます。

自宅でも自然に動けるよう環境を整えると、健康に、かつ集中して仕事ができます。

私がおすすめしたいのが、スタンディングデスクの設置です。椅子に長時間「座りっぱなし」でいるほど心身に悪影響が出て、がんをはじめとした重篤な病気にかかるリスクが上がることが研究で明らかになっています。

それを予防するためにも、立った状態でも使えるスタンディングデスクの導入は有効です。私は高さが自動で変えられるデスクを使っており、1時間座りっぱなしが続くとアラームが鳴り、そこで机の高さを上げて立って仕事をするようにしています。

そうすることで、作業に集中するあまり、座りっぱなしの時間が長くなってしまうことを防いでいます。

ストレスを減らすには、窓を設けたり、家のさまざまなところに作業できるスペースをとったりして、気分転換が行える環境をあらかじめ用意しておくといいと思います。

また、照明をうまく使うと、仕事と休憩時間というオン・オフのコントロールの助けとなります。照明の色は、人間の集中力に影響を与えることがわかっており、集中しやすい色と、リラックスしやすい色があります。

集中できるのは、太陽光に近い「昼白色」や、やや青みがかった「昼光色」、逆にリラックスするなら、電球のような黄色やオレンジ色がおすすめです。仕事をする空間で使う照明器具は、調光調色ができるものをセレクトして、状況に応じて色を使いわけるといいでしょう。

その他に、「二酸化炭素の濃度」が高まると、集中力や認知機能が低下するという研究がありますから、部屋の適度な換気を心がけます。また、二酸化炭素濃度チェッカーなどを導入するのもおすすめです。特に、気密性の高い住宅においては、書斎にも窓や換気扇を設置し、空気が入れ替わるようにしておきましょう。