「宅配ボックス」で再配達をなくすことは地球環境にもやさしい

コロナ禍により注目されるようになった、宅配ボックス。対面の必要なく荷物を受けとれるのに加え、留守でも荷物を置いていってもらえるなど、さまざまなメリットがあります。

現在、「巣ごもり消費」が増加の一途を辿り、荷物を運ぶ宅配業界は人材不足に陥っています。そして、人手を要する大きな要因になっているのが、不在による再配達で、年間9万人もの労働力が無駄にかかっているといいます。宅配ボックスにより再配達をなくせば、それだけで生産性が大きく改善され、宅配業界でもよりきめ細やかなサービスが行えます。

再配達の撲滅は、地球環境にもプラスに働きます。再配達のために走るトラックから排出される二酸化炭素は、およそ42万トンともいわれます。

温室効果ガスである二酸化炭素の排出を抑えるのは、地球という「生き物の家」を守るため、私たちがやらなければならないことです。家をつくる段階から、宅配ボックスの設置を前提に、その置き場所や動線を検討してはどうでしょう。

ダウンライト、食洗機…埋め込みやビルドインは慎重に

「ビルドイン」や「埋め込み」の住宅設備といえば、何を想像しますか?

げげ『後悔しない家づくりのすべて』(サンクチュアリ出版)
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ダウンライト、食洗機、天井埋め込みスピーカー、埋め込みエアコン、ユニットバスオプションのテレビ、など……現代の住宅には、さまざまな設備や家電がビルドインされています。

また、近年の通信技術やAI技術の発展により、近年の家電の進化には、特に目覚ましいものがあります。今後の進化を考えると、埋め込みやビルドインで家電を設置することに慎重になる必要があります。

家電をはじめとした設備は、家よりも歳をとるスピードが速く、10〜15年で交換となるケースが多いですが、そうした際に埋め込みやビルドインだと、更新する手間とコストがかかります。家を建てた当時は最先端の家電であっても、15年もすれば時代遅れになる可能性があり、新たなものに替えたいと思っても、気軽にはできないのです。

スマートフォンのアプリのように、住人が臨機応変に交換できる設備設計にしておくと、家は時代遅れになりにくいはずです。

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