始業と同時に「1日のイメージ」を作り上げておく

寝る前には、不安になってもいけないし、楽しくなってもいけない。ですから、寝る前に「TO DOリスト」を書くことはお勧めできません。

樺沢紫苑『記憶脳』(サンマーク出版)
樺沢紫苑『記憶脳』(サンマーク出版)

私も寝る前に「TO DOリスト」を書いてみたこともありますが、一晩寝て改めて考え直してみると、新しい仕事が増えたり、優先順位が変わっていたりすることがよくありました。

睡眠中に記憶が整理されるということは、既に説明しました。グッスリ眠って起きてから判断すると、感情に左右されずより正しい判断ができるわけです。つまり、夜に「TO DOリスト」を書くと、翌朝修正しないといけないことになります。そんな二度手間をかけるくらいなら、最初から朝に「TO DOリスト」を書けばいいのです。

朝に「TO DOリスト」を書くと、「今日も1日頑張るぞ!」とモチベーションも上がります。目標設定をすることで、ドーパミンが分泌されるのです。夜のドーパミンと違い、朝のドーパミンは1日の活力になりますから、お勧めです。

その日の朝、始業と同時に、今日1日のイメージを作り上げます。ありありとイメージできると、たいていその通り効率的に仕事をこなせて、充実した1日を過ごせるものです。

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