たかが「5秒」のロスでも、集中力が一気に下がる

所要時間は5秒か10秒くらいかもしれませんが、パスワードを入力したりすることで、せっかく高まっていた集中力が、一度ゼロにリセットされてしまいます。これはF1のレースで1周回るごとにピットインするようなものです。非常に効率が悪い「TO DOリスト」の使い方といえます。

さらに、スマホをさわるたびに「メッセージをチェックしないと」「ゲームをしたい」という誘惑にもかられます。そんな考えが一瞬でも頭をよぎったなら、集中力がリセットされると同時に、脳メモリも大きくロスをしてしまいます。

よくネット記事などで、「TO DOリストを使っても仕事の効率は良くならない」といった批判の記事を目にしますが、そういう人は「TO DOリスト」を間違ったやり方で使っているのだと思います。

「TO DOリスト」は紙に書く。そして、常に机の上の見えるところに置いておく。

この2つの原則を守る限り、「TO DOリスト」は間違いなく私たちの脳メモリを解放するのに役立ちますし、仕事を効率化する強力な武器となります。

人間はなぜ「落ちゲー」にハマるのか

【「TO DOリスト」超活用法②】
「TO DOリスト」は、「書く」よりも「消す」ことが重要

スマホゲームの「パズドラ」が大人気です。ダウンロード数が6100万を突破したといいますから、単純計算で日本人の2人に1人がダウンロードしたことになります。あるいは、「ツムツム」というゲームも人気です。いずれも「落ち物系ゲーム」、略して「落ちゲー」と呼ばれるゲームで、古くは「テトリス」や「ぷよぷよ」までさかのぼります。おもしろくてやめられなくなる。極めて中毒性が高いのが特徴です。

30年以上の間、「落ちゲー」人気は変わらず、圧倒的にプレーされている。その中毒性の秘密はどこにあるのでしょうか。

視覚刺激が「出現したとき」と「消えたとき」の2回、脳は強い神経反応を示すことが明らかになっています。

人間の脳は、ものが現れたときに反応するのは当然として、消えたときにも興奮するのです。したがって、ブロックやタイルを消していく「落ちゲー」は、脳を興奮させ、やみつきにさせるという仕組みです。

「TO DOリスト」もそうです。私は「TO DOリスト」の中で完了したものは、思いっ切り横線を引いて消すようにしています。そうすると、「やったー!」という強烈な達成感を得られます。「消す」ことによる脳の喜び効果です。