ますます日本株が見直される

むしろ、過去30年間その実力と比較して低く評価されてきた日本株が見直される環境が整いつつあり、今年は年初より日経平均も大きく上昇しています。海外勢が日本に注目していることは明らかで、世界的に見ても日本株の好調は際立っています。

これらを総合的に考えると、今後再評価がさらに進むであろう日本株を主軸に置きつつ、その脇を「オルカン」で固めるようなポートフォリオのほうが、日本に住む私たちにはフィットするように感じます。

株式市場金融、経済動向グラフデジタルと日本の国旗
写真=iStock.com/manassanant pamai
日本株の好調は際立っている(※写真はイメージです)

なお、単にここ数年の実績が良かった、という理由だけで「S&P500」一辺倒になるのは、とてもリスクが高い考え方だと私は思います。

勿論、アメリカには底力があり、また世界を代表する先進的なグローバル企業がそろっているというのも事実です。あえてリスクを取ってアメリカ株に賭けるのも一手ではあるのですが、それは相応のリスクを取った投資戦略だと捉えるべきで、その点を十分理解した上で組み込むのが良いでしょう。

新NISAでは個別株投資も有効

もし、投資資金に余裕があるなら、成長投資枠を使って個別株を購入するのも一手かと思います。

新NISAを使えば配当や運用益が非課税になりますから、安定的に高配当を出し続ける大型株(ミドルリスク・ミドルリターン)や、「テンバガー」狙いの中小型成長株(ハイリスク・ハイリターン)などに向いているでしょう。