使用頻度が高いものはゴールデンゾーンに

またもう1つ、「奥行」のゴールデンゾーンについても注意が必要です。みなさん、ゴールデンゾーンというと、高さにばかり目が行きがちですが、実は「奥行」にもゴールデンゾーンがあります。

「奥行」のゴールデンゾーンは、立って体に肘をつけた状態で、指先から30cm~50cm程度。高さと奥行、両面からゴールデンゾーンを考えて、モノの置き場所を考えることが大切ですね。

もちろん、個人差がありますので、実際には多少の誤差があると思います。実際にその収納場所を使う人が、どこまでがゴールデンゾーンなのかを判断するようにしてくださいね。

一般的に、ゴールデンゾーンに置くと便利なモノは、キッチンの場合、小型の調味料(塩、胡椒など)、キッチンツール、ざる、ボール、よく使う食器類、カトラリー、茶碗、お椀などです。

過去に、ゴールデンゾーンの引き出しの中に、なぜか、たまにしか出番のないキッチンクロスのストックが入っていた、いう方もいました。ストックをゴールデンゾーンに入れるのはもったいないと思います。なぜならストックは、「なくなったら補充するもの」なので、登場頻度は低いはずだからです。

使用頻度が高いものを優先に、ゴールデンゾーンを有効活用してください。

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ゴールデンゾーンには、よく使うモノを入れると便利

片づけに利用したい法則①「コの字の法則」

モノを管理するには、三つの原則をクリアすることが大切です。その三原則とは、「見やすい」、「取り出しやすい」、「戻しやすい」。これらの原則をクリアできれば、片づけは格段に楽になります。

ゴールデンゾーンと同じくらい、知っていると便利なのが「コの字の法則」と「前後の法則」。クローゼットや納戸にモノをしまうときに、知っていると非常に便利な法則です。

西崎彩智『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)
西崎彩智『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)

まずは「コの字の法則」から説明しましょう。これは、収納場所に対して、モノをコの字に収納する方法です。通常、「コ」の凹の場所にも、モノを置きたくなるのですが、ここにモノを置いてしまうと、奥のモノが見づらく、また出しづらくなってしまいます。

収納場所に対して「コ」の形に収納すれば、全てのモノが見渡せるので、目当てのモノを探しやすいですし、いったん出したモノも片づけやすく便利です。季節モノの片づけには、とても有力な収納方法です。

戻すモノの凹凸を合わせて、テトリスのようにピッタリと入れていけば、うまく戻せたように見えるのですが、隙間なくピッタリと入れてしまうと、モノの出し入れが億劫になり、奥に何を入れたわからなくなるのは、よくあることですね。