苦労して、キレイに片づけた棚。この状態をずっと保とうと思うのに、数日で戻ってしまうのはなぜなのでしょう。お片づけ習慣化コンサルタントの西崎彩智さんは「モノを収納する際に意識してほしいのが、ゴールデンゾーン。いわゆる、一番良い場所のことです。同じくらい、知っていると便利なのが『コの字の法則』と『前後の法則』。クローゼットや納戸にモノをしまうときに、知っていると非常に便利な法則です」といいます――。
※本稿は、西崎彩智『部屋がゴチャゴチャで、毎日ヘトヘトなんですが、二度と散らからない片づけのコツ、教えてください!』(すばる舎)の一部を再編集したものです。
ゾーンを見極めれば「散らからない収納」が叶う
モノを収納する際に意識してほしいのが、ゴールデンゾーン。いわゆる、「一番良い場所」のことです。収納場所でいえば、一番手に取り出しやすく、戻しやすい場所のことです。
「高さ」と「奥行」、2つの見方があります。
まず「高さ」から考えてみましょう。高さのゴールデンゾーンは、大体、床上60~125cmくらいの位置を言います。ここが一番、収納場所として有能な場所なので、ここには使う頻度の高いモノを入れるようにしましょう。収納する場所が引き出しの場合には、一番上段は、大体あご下くらいのところまでと考えておくといいですね。
ゴールデンゾーンより下は、モノの出し入れにかがんだ姿勢にならなくてはいけない「低ゾーン」。床下収納や、下部の棚などが「低ゾーン」になります。
ゴールデンゾーンより上は、出し入れに踏み台が必要な「高ゾーン」。「高ゾーン」には、吊戸棚や天袋などがあります。
収納のしやすさから言うと、「ゴールデンゾーン」→「低ゾーン」→「高ゾーン」の順。この順番で、優先順位の高いモノから収納場所を決めていくと良いでしょう。