新体制に変わるのであれば戻る人はいるはず

芸能というビジネスの特性上、再デビューについては全員を救済させるのはできない。他事務所で言えば坂上忍さんやヒロミさんのようなワイドショーのポジションから、純烈のようなおじさんアイドル、30代の若手新人俳優まで、これから2年間で10人ぐらいの成功例はジャニーズ事務所の力をもってすれば作り出すことができるのではないでしょうか。

その際に、被害者だけが出戻りの対象なのはいろいろな意味でつらいでしょう。セカンドレイプ的な風評も起きますし、出演のたびに事件が思い出されるのは楽しい芸能人のイメージをキープするための障害にもなります。

そこで考えられるのが被害者にかかわらず出戻り自由という新しい社風に変えるというアイデアです。リクルート流をジャニーズに持ち込む考え方です。過去に独立したタレントの中には当然のようにもう戻る気はないという人も多いかもしれませんが、新体制で本当に変わるのであれば戻ってみたいと考える人も同じくらい多いかもしれません。

握りしめたボールに「改革」のテロップ
写真=iStock.com/masamasa3
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経営改革で復活した大企業の共通点

今回、リクルートを例に挙げてジャニーズの改革の未来について考えてみた最大の理由は、今、ジャニーズは過去と決別して新しい社風を作るべきタイミングだからです。そして今回の記事でご理解いただきたいのは、社風を変えられさえすればやれることは想像以上に多様なはずだということです。さらにいえば、過去、経営改革で復活した大企業の場合は、日本航空であれソニーであれりそな銀行であれ、徹底的に社風を変えるところから着手を始めているのです。

ジャニーズ事務所を批判するのは簡単ですが、本気で事務所を再生させていく仕事にこれから携わることになる新体制を見守りたいと思います。

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