子ども部屋から片づけた人もいたが…

3.「キッチン片付け」の仕組みは他の部屋にも応用可

クローゼットはある程度、形や長さが決まっているので、収納方法は簡単です。これに対して、キッチンの中にあるモノは大きな鍋や平たいお皿、お箸やお玉など、こまごました調理道具に、さまざまな調味料と、大きさも形も幅広く揃っています。これらを機能的に片づけられる仕組み作りを身につければ、その仕組みを同じように細かいモノが多い洗面所やリビングはもちろん、寝室などの他の部屋に応用することができます。

4.キッチンのモノは数字で管理しやすい

片づけを洋服や本などから始めると、そのモノの処分について「どうしよう?」と迷う瞬間が多く、手が止まりがちになります。その点、キッチンにあるモノの多くは、賞味期限や消費期限があり、目に見えて管理しやすい食材です。その日付を見るだけで残すべきか捨てるべきかがわかるので、モノを捨てるのが苦手な方でも判断しやすいです。また、毎日使っているモノが多いので、使っていないモノが明確にわかります。判別のハードルが下がりやすいです。

5.家族に影響が広がりやすい

以前、ある受講生から「キッチンより子ども部屋を片づけたい!」と希望され、子ども部屋から片づけたことがあります。片づきはしたのですが、すぐにまた散らかってしまいました。

その大きな理由は2つあります。ひとつは受講生自身に片づけの方法や習慣が身についていないので、子どものフォローができなかったこと。もうひとつはまだキッチンなど自分のエリアを片づけていない母親から「片づけなさい」と言われた子どもが、「ママだってやってないじゃん!」と反発したことです。お手本を示せない人からいろいろ言われても、人はやる気にならないものです。

その意味でも、キッチンという目につきやすい場所を片づける姿を見せると家族への波及効果も期待できます。というわけで、まずはキッチンから片づけていきましょう!