銀行での勤務中に「もういやぁぁぁぁ~」と絶叫

高校を卒業して、就職活動をした。高校の推薦でメガバンクに採用され、東京本店の窓口業務をするようになった。

中村淳彦『私、毒親に育てられました』(宝島社)
中村淳彦『私、毒親に育てられました』(宝島社)

高卒の一般職女性は独身男性行員の嫁候補という扱いが当たり前の時代だった。入社早々、様々な男性行員が入れ代わり立ち代わり美智子さんに近づいてくる。

「銀行で今まで溜まってきたものが爆発して、完全に精神的におかしくなってしまいました。『彼氏いるの?』『デートしたい』『飲みに行こう』『エッチしたことあるの?』『俺の好みなんだ』とか……出社をすると、ひたすら男性に声をかけられる。ずっと虐待とか強姦とかそんな経験をしているので男性は怖いし、関わりたくない。ずっと我慢していたけど、一日中、次から次へと男性に話しかけられるので、本店の営業中に『もういやぁぁぁぁ~』『ぎゃぁぁぁぁ!』って絶叫しちゃったんです。そこで初めて精神科に行きました。精神分裂病(現在は統合失調症)と診断されて、銀行は2年もたないで辞めました」

退職と同時に、悪夢しかない足立区綾瀬の団地を出た。父親や伯父、鈴木教師に絶対に会わないように多摩地区のほうに引っ越した。

地獄のような性加害を繰り返されたことで患った統合失調症が治ることはなかったが、薬を飲みながら、男性を避けながら、従業員が女性だけの環境の小さな会社で働いた。

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