社外取締役に求められているのは「正論」

社外取締役に意見、発言を促し、それを受け止める経営トップの度量が必要なようです。聞く耳を持ち、立ち止まることも大切で、それが取締役会の活性化につながっていきます。

社外取締役の女性の部分に焦点を当ててきましたが、男女を問わず、社外取締役になったら、「この会社がよくなるために」という視点から、遠慮なく意見を言い、提言すること。煙たがられても、クビになっても、正論を主張することです。

すべての社外取締役が、経営者の顔色を見ずに発言すれば、法令を踏み外すことのない、まっとうな企業への推進役を果たせるのではないでしょうか。

誰もいない会議室
写真=iStock.com/Caiaimage/Paul Bradbury
※写真はイメージです

社外取締役の兼務が増える原因として、「あの企業の社外取締役をしているなら」と、自ら身体検査をしないで安易に決めている会社もあるようです。「政府の委員会の要職に就いているから安心」と起用するケースも見られます。

社外取締役に求められる資質は、忖度そんたくしないで発言できる信念と、法令遵守(コンプライアンス)上、問題がないこと。ルール違反を犯していれば、発言に説得力がなくなり、社外取締役失格とならざるを得ません。

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