フリーアナからフリーアナへ交代

SBIホールディングスは、2019年6月、NHK出身のフリーアナウンサー、久保純子氏を社外取締役に選任しました。

翌2020年6月、TBS出身のフリーアナウンサー、竹内香苗氏を社外取締役に選任し、久保氏は退任となりました。

久保氏も、竹内氏も、SBIホールディングスの代表取締役会長兼社長の北尾吉孝氏がナビゲーターとして財界人や文化人を招いてトークをするテレビ番組で、アシスタントを務めていました。テレビ番組のスポンサーはSBIグループです。

久保氏が1年で退任した理由は明らかにされていません。株主総会の取締役選任の決議では、久保氏への賛成率は98.2%で、北尾氏の96.7%を上回っており、株主からは支持されていたようです。

では、SBIホールディングスが久保氏、竹内氏を社外取締役に選任した理由はどのようなものだったのでしょうか。

2人の選任理由は「1字違い」だった

久保純子氏の場合

社外取締役候補者とした理由

久保純子氏は、「女性の視点に立った経営戦略」が重要な当社にとって、その分野に極めて高い知見を有しております。家計における金融サービス選択の実質的な権限を女性が持つことが益々進んでいる状況下、女性の視点に立った商品開発が重要になっており、この「女性の視点」を取締役会においても有し、強化することが当社の大きな課題です。

また、メディアを中心に、過去及び現在幅広く活躍しており、当社グループの事業・産業に対する専門的知見を有する取締役とは異なる新鮮な視点で当社の経営を監督し、多くの個人株主を含む当社のステークホルダーの皆様のご意見を取締役会に反映するという点についても、適任であると判断したため、新たに同氏を社外取締役候補者といたしました。


竹内香苗氏の場合

社外取締役候補者とした理由

竹内香苗氏は、「女性の視点に立った経営戦略」が重要な当社にとって、その分野に極めて高い知見を有しております。家計における金融サービス選択の実質的な権限を女性が持つことが益々進んでいる状況下、女性の視点に立った商品開発が重要になっており、この「女性の視点」を取締役会においても有し、強化することが当社の大きな課題です。

また、メディアを中心に、過去及び現在幅広く活躍しており、当企業グループの事業・産業に対する専門的知見を有する取締役とは異なる新鮮な視点で当社の経営を監督し、多くの個人株主を含む当社のステークホルダーの皆様のご意見を取締役会に反映するという点についても、適任であると判断したため、新たに同氏を社外取締役候補者といたしました。

2人の選任理由で異なっているのは、2段落目の「当社グループ」と「当企業グループ」だけ。竹内氏の選任の説明のほうが1字分多い。この説明では、女性であれば、だれにでも通用するフレーズです。