※本稿は、ひろゆき『ひろゆきさん、そこまで強く出られない自分に負けない話し方を教えてください』(サンマーク出版)の一部を再編集してお届けします。
怖そうな人へのアポは「顔だけ見て帰る」でいい
そんなに不安に感じる必要はないと思いますよ。頑固で付き合いづらい人ほど知り合いが少ないので、仲良くなっちゃうと信頼を得られるんです。
最初にどうやって近づくかについてですが、もちろんこの場合は「価値のある提案」ができることが一番です。でも、そうでもない場合は、ただただ「会って5分で帰る」ということをきちんとやっていくのがよいと思います。
人付き合いが苦手で頑固な人は、とっつきづらいですよね。当然、ほかの人との接触時間も短くなる傾向があるでしょう。人は単純な生き物で、接触時間が多い人ほど信頼や好感を抱いてしまう性質があります。心理学でいう「単純接触効果」ってやつですね。
だから、付き合いづらい人でも、意味もなく何回も会いに行く、というのを繰り返していると、結果としてその人の中の「仲のいいランキング」の上位になれるんです。そして「もし話をするんだったら、この人がいいよね」というポジションが得られます。
「なんか買ってください」はNG
雑談とかどうでもいい話をするだけでいいので、「行って5分で帰る」ことを積み重ねていくことです。「顔だけ見に来ました」と言って、本当に顔だけ見て帰ってもいいでしょう。話が盛り上がらず時間の無駄と感じても、「顔だけ見に来た」と言われると、相手からは「自分に好意を持っているんだな」と感じてもらえるので、その後の人間関係が良好になります。
注意点として「顔だけ見に来た」と言っておきながら「なんか買ってください」と営業すると、台無しになってしまいますから、何もしないことが望ましいです。
相手がいなかったとしたら、その時は名刺を置いていくだけでもいいと思います。「わざわざ会いにきてくれたのか」と好感ポイントが上がります。自分の時間を有効に使えますし、信頼を得る上での時間効率がすごくいいんですね。