「この人しかいない」というのは思い込み!

人を好きになると、「この人しかいない」という気持ちになるものですし、一途いちずな思いはすばらしいのですが、そのピンポイントで思いを寄せる相手が、不幸にして、こちらを生理的に受けつけないという可能性はあり得ます。

そこで一途な思いを通せば、ストーカーととられる危険は大です。

木の陰からストーカー行為をする男性
写真=iStock.com/Motortion
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冷静に考えてみれば、「この人しかいない」なんてことはないのです。いま、思いを寄せている人と同レベルの相手はいくらでもいますし、その中にこちらに好意を持ってくれる人がいないはずがないのです。

見切りどきを誤ってはいけません。

「あれっ、もしかして、生理的に嫌われている?」といった雰囲気を察知したら、早々に目を別の人に転じることです。

永遠に振り向いてくれない相手に執着して悩むのは骨頂こっちょう。それでストーカーの烙印らくいんを押されることにでもなったら、人生、取り返しのつかないことにもなる。

「好きだけれど、ここは思いを断ち切って、ほかの人を探そう!」

そう、それを賢い悩み方というのです。

恋愛は確率論で考える

もう少し、恋愛における人間関係の話を続けましょう。

「ほかの人探し」をするうえで押さえておいてほしいポイントがあります。確率論をベースにするというのがそれです。

ここで質問です。恋人をゲットするもっとも確率の高い方策は何でしょうか。

見かけ、内面ともに自分を高めるというのは、大切でオーソドックスな方策とはいえますが、それにもまさる高確率の方策があるのです。

答えは、みなさんが知っている日本古来のことわざにあります。

「下手な鉄砲も数撃ちゃ当たる」

周囲の誰もが認めるイケメン、あるいは美人であっても、異性と出会う場所にいっさい近づかなければ、恋人はできません。

イケメン、美人には黙っていても異性に言い寄られるというアドバンテージがありそうですが、それも、出会う場所に臨み、出会う機会を持ってのことでしょう。

何事においても成功確率を高める一番有効な手段は、このことわざのごとく、打数を増やすということなのです。

イケメン、美人ならずとも、100回も打席に立てば、つまり、積極的に異性と出会う機会を数多く持てば、1回くらいは打ったボールがヒットゾーンに飛ぶ、すなわち、こちらに好感を持ってくれる異性と遭遇することになるものです。