関東在住なのに沖縄の台風で頭痛がする
人によっては、関東に住んでいるのに、沖縄の南の海上で台風が発生したのと同時に片頭痛が起こりそうな前兆を感じ取ったり、軽い痛みを感じたりする場合もあるようです。この場合は、気圧よりも気温の変化による影響が大きいと考えるのが自然かもしれません。
南海上で台風が発生すると本州付近では高気圧が強まることがよくあり、猛暑になったり、残暑がぶり返すことがあるのです。急な暑さによって副交感神経が優位になり、その結果、片頭痛や倦怠感が生じてしまうと考えられます。
「緊張型頭痛」は、頭をベルトで締めつけられるように痛んだり、後頭部から首筋にかけて重たい痛みを感じたりするのが特徴です。
気象条件では、低気圧が通過したあとに寒気が流れ込み、急激に気温が下がったときに交感神経の働きが急に高まることで、緊張型頭痛を引き起こすことが考えられます。
冬型の気圧配置で厳しい寒さが続くようなときなど、寒さと関連して起こることも多いようです。
気象条件以外の主な原因としては、身体的・精神的ストレスです。
ストレスもまた交感神経を高めてしまう大きな要因であり、血管が収縮した状態が続いてしまうことが緊張型頭痛を発生させると考えられます。
前屈みでスマホを操作している人は要注意
最近のよくある傾向としては、スマホやパソコン操作で前屈みの姿勢が続くと、交感神経がたくさん通っている体の前面を圧迫するような形になり、また、呼吸も浅くなります。
そのどちらもが交感神経を上げることにつながります。
交感神経が優位になると血管が収縮し、血液の質そのものに問題がなかったとしても、血液の流れをせき止めてしまうために血流障害が起こります。ずっと同じ姿勢を続けていると、首や肩の筋肉がこり固まりますが、ここでも血流はせき止められて血流障害が起こっています。
加えて、筋肉の中に疲労物質が溜まっていき、それが周囲の神経を刺激することで痛みを発生させたり、歯の食いしばりなどで側頭部の筋肉がこってしまったりする場合にも、緊張型頭痛の原因になることがあります。
環境の変化や人間関係による精神的なストレスが強いときも、神経や筋肉は緊張した状態となり、肩こりなどと同じように疲労物質が溜まったり、脳の痛みの調整がうまくいかなくなったりして頭痛を引き起こすこともあるようです。
緊張型頭痛の原因は、急激な寒さと交感神経を昂らせるストレスにあると覚えておきましょう。