猫のプリントTシャツを着て、相手の話をちゃんと聞く

ただ、可愛さというのは奥が深く、本当に可愛くなるには修行が必要です。ですので、自分には可愛さが足りないと思う人は、まずは形から入りましょう。

幼児のマネだとちょっと度が過ぎるので、猫の写真をSNSにアップしたり、猫のプリントされたTシャツを着たりするのがいいかもしれません。

かえってイタイ人間だと思われるかもしれませんが、万人に受ける必要はないですし、元々可愛くない人間が可愛くなろうとしているのですから、多少の無理は受け入れる必要があります。

そういった健気さは時に涙を誘います。最初は気持ち悪がられても、次第にキモ可愛いに変わり、可愛い人間になっていくことができます。

あとはとにかく相手の話をちゃんと聞くことです。変に自分の言葉を挟まずに、黙って相槌を打って聞くことに徹しましょう。気の利いたことを言うのは難しいですが、聞くだけならすぐにできます。内容がわからなくてもニコニコ聞いていればいいのです。

相手の話を聞いていても、すぐに自分の話をしようとする人がいますが、そういう人は嫌われます。相手の話をちゃんと聞いてあげれば可愛がってもらえます。

本当は上の空でなんにも理解していなくても、うん、うん、と頷いて相槌を打ってちゃんと聞いているふりさえすればいいんです。

猫
写真=iStock.com/Anton Ostapenko
※写真はイメージです

子供嫌いでも「オオサンショウウオ」と遊べばいい

ちなみに子供が可愛い、と書きましたが、動物行動学者のコンラート・ローレンツは①身体に比べて頭が大きい②おでこが広くて前に突き出ている③顔の下半分に大きな目が付いているといった特徴があると、人間は生き物であってもなくてもいとおしく感じられる、という「ベビースキーマ(赤ちゃん図式)」という理論を提唱しました。

この理論は、その後実験心理学で検証され、広く受け入れられています。

といっても、例外のない法則はないので、誰でも子供を可愛いと思うわけではありません。かく言う私自身、子供が嫌い、特に幼児が大嫌いで、「子供たちを責めないで」(作詞…秋元康、歌…伊武雅刀)は愛唱歌、カラオケでの持ちネタ曲です。

だから子供と遊べ、と言われても子供が嫌いなら無理に子供と遊ぶ必要はありません、というかかえってストレスが溜まるだけなので、逆効果です。自分が可愛い、と思うものと遊べばいいのです。

私のTwitter(現・X)(中田考@HASSANKONAKATA)のTLには「オオサンショウウオが可愛い」「トカゲが可愛い」というツイートが溢れていますので、臨機応変に対応しましょう。