悩んで自己啓発セミナーにお金を払うバカ

仕事が嫌でやめたいと思うと、今なら大抵の人は自己啓発セミナーや、転職サイトとかに登録したりするのだと思います。そうすると、だいたい以下のようなことを言われるでしょう。

「仕事をやめることは、大きな決断です。この決断が生活や人間関係、そして自分自身にどのような影響を与えるかを慎重に考えることが重要です。しかし、仕事をやめることによって得られる機会や新しい人生の可能性について考えることも大切です」

とか、

「仕事をやめようという決断は、慎重に考えられた上での選択であれば、人生に新たな可能性や豊かさをもたらすことができます。自分の価値観や目標を見つめ直し、新しい人生の道を模索する勇気を持ち、その後の生活設計や人間関係、自己成長のための計画を立てることで、仕事をやめた後も充実した人生を送ることができるでしょう」

とかです。

全部、ああも言えればこうも言える、というなんとでも言える無駄話です。だいたい、こんなことで悩んだり、自己啓発本などを手に取っている時点で、転職しても失敗は目に見えています。

テキストで勉強する女性
写真=iStock.com/maruco
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そもそも現代の資本主義社会で、自己実現だとか自分らしい生き方、とかを求めて転職したい、とか言っている連中は九分九厘、楽して金を稼ぎたい、というだけの身の程知らずです。

資本主義社会で楽に儲かる仕事というのは十中八九、自分よりバカな人間を耳障りの良い言葉で騙して気持ちよくさせて金を巻き上げる仕事です。

たぶん失敗して後で何度も何度も後悔することになる

そして仕事がうまくいかなくて悩んで自己啓発本などを手に取っている人間は、他人を騙す側ではなく、詐欺師に騙されて金を巻き上げられる側の人間です。

転職してもスキルもない新しい職場で同僚には負け取引相手からもカモにされ、無駄に歳だけとって自分の市場価値を下げ、前より条件の悪い職場にまた転職する、という転落の道が目に見えるようです。

こんな本を読んでいるような人には転職などせず、今まで通り会社の奴隷として、生かさず殺さずでこき使われて生きる方がまだマシだ、としか言いようがありませんが、それでも聞く耳持たず、どうしてもやりたいことがあるので転職したい、と言うなら、蓄えや退職金、副業や新たな仕事の見込みなどその後の生活設計や収入の確保など一切考えず、一度きりの人生、好きなようにすればよいのです。

たぶん失敗して後で何度も何度も後悔することになると思いますが、最初に書いた通り、日本ではいくら失敗しても死ぬわけではありませんから。