安心して話すために「頷きパーソン」を見つけておく

聞き手に聞いてみると、内容はしっかり理解しており、相手の話をきちんと聞いているのです。それでも話し手はとても話しづらさを感じているのです。

つまり、話を聞くにあたって、大事なのは「聞く意識を持つ」ことだけではないのです。意識だけをいくら向けてくれていても、それが見た目にわからないと不安になり、話しづらくなってしまいます。

聞く意識が見た目にわかるサインの代表的なものが、「頷き」と「相槌」です。

特に頷きは、それがあるかないかだけで、話し手の状態が大きく変わってきます。

プレゼンテーションをする女性
写真=iStock.com/Cecilie_Arcurs
※写真はイメージです

講師業を始めたころ、聴講者の中に「頷きパーソン」を見つけておくことが大事だと教わりました。いい研修・講演をするためには、話しながら自分が不安になるのは大きなマイナスになります。会場をよく見ていれば、一人くらいは頷きながら聞いてくれている人がいるもの。そういう人を早めに見つけ出し、不安になったらその人を見るようにすると、安心し落ち着いて話し続けることができるのです。

頷きも度が過ぎればマイナスの印象になってしまう

この頷きが話し手に与える影響力の強さを、気がきく人はよく理解しています。

ですから、自分が話を聞くときはいつもしっかり頷きながら聞いています。そこから生まれる安心感によって「あの人には話しやすい」と思われるようになり、相手から近づいてきてくれる関係性が生まれていきます。

ただし、頷きが大事といっても、ただ頷いていればいいというものではありません。

頷きも度が過ぎれば、「軽い」「適当にあしらっている」「聞いていない」といったマイナスの印象につながることがあります。