「共通点についての雑談」から始める
相手の44歳シングルマザーAさんは、想像通り育ちがよさそうな方でした。
待ち合わせ場所で挨拶して、すぐに入店します。L字型の形状が、完璧な距離感をもたらす2人テーブルに座り、共通点である、飯田橋という今いる土地について短い雑談をしました。
神田川沿いの爽快な景色が目の前にあったので、「こんな店があるとは知らなかった」「飯田橋は、いつも通勤で通っている」など、会話はまあまあ弾みました。
メニューを渡して、なにを頼むか相手に選んでもらいます。相手がランチを頼んだので、筆者も同じものを注文しました。
ここからが本番です。趣味のこと(趣味読書と書いてあった)、仕事のこと、シングルマザーなので相手の事情と、聞くことはたくさんあります。
「ピックアップ・クエスション」と「相づち」で聞きだす
自分 歯科医をされているのですね。プライベートで先生と話すのは初めてです。
筆者が責任の重い仕事に対する共感と、軽い自己開示を言うと、相手の仕事についての話が始まりました。
勤務先は複数で、曜日によって変えていて、その1つが総武線沿いにあること。
歯科医は大学の学閥、人脈みたいなものがあり、勤務先の医院長はすべて同じ大学出身であること。
卒業してしばらくは大学附属の医院に勤務することが慣例となっていて、収入は決して高くはないことを話していました。
ピックアップ・クエスション(相手が発言した単語や主旨を拾い、即時に短い質問を投げかけるテクニック)と、相づちによって、どんどん話が出てきます。