子どもが将来の夢を話すとき、どんなふうに聞いているだろうか。無学年制のオンライン英語教室を主宰する廣津留真理さんは「親は『将来、何になりたい?』と聞いてはいけない。サッカー選手や歌手など、具体的な職業や肩書に絞ってしまうと、子どもは自分の限界を決めてしまう」という――。(第3回)

※本稿は、廣津留真理『ハーバード生たちに学んだ 「好き」と「得意」を伸ばす子育てのルール15』(講談社)一部を再編集したものです。

アジアの親と娘
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子どもの将来の夢を「肩書」で聞いてはいけない

・ルール11
「将来、何になりたい?」と聞かない

伸ばせない親:職業を名詞で考える
伸ばす親:職業を動詞で考える

「将来の夢は何?」「将来は何になりたい?」大人が子どもに聞く質問の定番ですね。物心ついた頃から社会人になるまで、子どもは何回もこの質問を投げかけられることになります。小さい頃は、サッカー選手、パティシエ、お花屋さん、歌手など、夢のある職業名が並びます。今だったらユーチューバーも多いかもしれません。それがやがて「現実を見なければ」という意識が芽生えると、志望校の名前だったり、志望企業名になっていきます。

「進学率のいい学校に入ってほしい」「一流大学に入ってほしい」「安定した職業に就いてほしい」「大企業に勤めてほしい」と思っている親が多いからこそ、そんな親の思いをキャッチして、子どもも将来の夢を「現実的に」軌道修正していくのかもしれません。けれど私は、本当に子どもを伸ばしたい、と願うのなら、将来の夢を「名詞」で答えさせようとするのは、やめたほうがいいと思っています。