子どもの成績を伸ばすために必要なこととは何か。無学年制のオンライン英語教室を主宰する廣津留真理さんは「子どもに対して『うちの子できないんです』と言うのはやめたほうがいい。他の子と比べてしまう極めて他人軸な発想で、わが子の自己肯定感を下げるだけだ」という――。(第1回)

※本稿は、廣津留真理『ハーバード生たちに学んだ 「好き」と「得意」を伸ばす子育てのルール15』(講談社)一部を再編集したものです。

アジアの親と娘,ラップトップコンピュータ,バックフィギュア
写真=iStock.com/miya227
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「うちの子できないんです」はNG

・ルール1
比較せず自分軸で100%ほめる

伸ばせない親:「うちの子できないんです」と言う
伸ばす親:「うちの子には引き出されるべき才能がある」と信じる

これまで様々なご家庭のお子さんを見てきた経験上分かる、伸びる子、伸びない子の決定的な違いが1つあります。伸ばせない親御さんが必ず使う言葉があるのです。それは、「うちの子できないんです」という言葉です。

ただ、見ていて思うのですが、親が「勉強できない」と思っているお子さんのほとんどは、勉強を習慣化できていないだけ。勉強を習慣化する環境を整えるのは、親の仕事です。その環境作りの大前提は何かというと、親が子どもにダメ出ししない、否定文で語らない、ということです。

「ダメ出ししないと、ずっとゲームしてるんです」「漫画ばかり読んでいるんです」と言う親御さんがいます。だったら「うちの子、ピアノばっかり弾いていて」「うちの子、本読んでばかりで」と嘆く親がいてもおかしくないと思うのですが、あまり見かけません。ゲームするより悪いのは、それを責めることです。責められると、子どもは罪悪感でいっぱいになって、達成感ゼロです。ゲームに費やした時間が無駄ということになってしまい、自己肯定感が下がるだけ。