英語圏の人と会話するときはどんなことに気をつけたらいいか。無学年制のオンライン英語教室を主宰する廣津留真理さんは「英語圏の人は『序論→本論→結論』という論理を身につけているため、日本人が慣れ親しんでいる『阿吽の呼吸』は通用しない。話したいテーマと結論を先に伝えることを意識することで、英語的な表現力が身についていく」という――。(第2回)
※本稿は、廣津留真理『ハーバード生たちに学んだ 「好き」と「得意」を伸ばす子育てのルール15』(講談社)一部を再編集したものです。
英語と日本語ではコミュニケーションの前提が違う
・ルール10
ロジカル思考ができる
伸ばせない親:周りの空気を読むのが上手
伸ばす親:先に自分の主張を伝えられる
ロジカル思考ができる
伸ばせない親:周りの空気を読むのが上手
伸ばす親:先に自分の主張を伝えられる
これからを生きる子どもたちがグローバル社会で活躍していくためには、英語をコミュニケーションツールとして使っていく必要があります。ただ、英語を使う場面でコミュ力を発揮するために、知っておきたいことがあります。それは、そもそも英語と日本語の使われてきたシチュエーションが対照的であるということです。
日本語が使われる環境は、あえて言葉にしない行間を、阿吽の呼吸で相手に読んでもらい、察してもらうことが前提になっています。それができない人は、「空気が読めない」として、批判、糾弾されます。一方、英語が使われるのは、異文化と多様性だらけのシチュエーション。国籍や人種による文化や習慣の違いの中で、いちいち空気を読むのは不可能です。
たとえば、お店に入って、「じゃあみんなとりあえずビールでいい?」と言うと、たいていの日本人は「OK!」と言い、あえて1杯目から自分の好みのドリンクを主張する人はなかなかいません。ところが、英語が使われる場面では、「とりあえずビール」はありません。みんな、1杯目のドリンクを決めるのに20~30分かかっても気にしません。