新聞によってニュースの書き方はどれだけ違うのか。ジャーナリストの池上彰さんは「同じ調査データを基にした記事でも、注目したポイントによって、見出しは正反対になることがある。記事の内容を正しく理解するには、見出しだけでなく本文まで熟読することが大事だ」という――。

※本稿は、池上彰『新聞は考える武器になる 池上流新聞の読み方』(祥伝社)の一部を再編集したものです。

積み重なった新聞
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朝日新聞は「理科の勉強が楽しいのに成績は低下」

同じデータを基にしても、新聞社によってトーンの違う記事になることは、よくあるものです。でも、これだけくっきりと違いが出るのは、ちょっと珍しいかも知れません。