韓国のガールズグループ「BLACKPINK」は、YouTubeのチャンネル登録者数が8900万人を超えるなど、アジア有数のアーティストとしてブレイクしている。なぜここまで売れたのか。ジャーナリストの金敬哲さんは「これまでのアイドルにはなかった音楽性と自立したイメージが、K-POPのグローバル戦略とかみ合ったからだろう」という――。
北米最大の音楽フェスで「主役」に抜擢
K-POPのガールズグループ・BLACKPINKが今年、北米地域最大級の音楽イベント「コーチェラ・フェスティバル2023」で、初のアジア出身アーティストとして「ヘッドライナー」を務めた。1999年に始まった北米地域最大のこの音楽フェスは、その年に最もホットで影響力のあるアーティストが集結する。出演するためには、単に大衆的人気だけではなく、音楽的な評価の高さも重要になっており、多くのミュージシャンが熱望する夢の舞台だ。
その中でもメインとなる「ヘッドライナー」に招待されるアーティストは、いわばコーチェラの主役。これまでポール・マッカートニー、オアシス、レディオヘッド、ビヨンセなど世界的なポップスターが担ってきたポジションに、BLACKPINKは抜擢されたのだ。