YouTubeチャンネル登録者数は8900万人

BLACKPINKは、BIGBANGなどを輩出したK-POPの大手芸能事務所YGエンターテインメントに所属している。ジス、ジェニー、ロゼ、リサの4人の女性で構成されたガールズグループだ。

グループ名には、かわいらしく女性的な色とされる「ピンク」を、クールで非女性的な「ブラック」で否定することで「美しいものがすべてではない」という意味が込められている。つまりはルックスと実力を兼ね備えたグループという意味だ。その名前が象徴するように、音楽的にもクールなヒップホップと明るくかわいいダンスポップの調和した曲がメインになっている。

K-POPのカテゴリーから脱して世界的なアーティストとして定着した存在といえばBTSが筆頭に挙げられるが、BLACKPINKは彼らに匹敵するグループとして評価されている。まずはその偉業を数字で見てみよう。

BLACKPINKのYouTubeオフィシャルチャンネルの登録者数は8900万人(2023年6月9日時点)。BTSの7510万人(同)を大きく上回り、アーティストとしては世界最多となっている。代表曲「DDU-DU DDU-DU」ミュージックビデオの再生回数が20億回を超えているのをはじめ、10億再生を超えた動画は6本に上っている。

ライブ売り上げは2カ月間26回公演で100億円

ワールドツアーの成績も世界最高レベルだ。昨年10月にワールドツアー「BORN PINK」をスタートし、2カ月間18都市の26回公演で7848万521ドル(約100億円)の収入を上げた。

2019年のBTSのワールドツアー「LOVE YOURSELF: SPEAK YOURSELF」の1億1660万ドル(約136億円)には及ばないものの、ガールズグループ史上最高売り上げとなった。これまでガールズグループの最高記録は英国のスパイス・ガールズが保有していた。このツアーには日本も含まれており、東京ドームと京セラドーム大阪の2カ所で計21万人を動員している。

ビルボードチャートにおいては、BTSが「Dynamite」をはじめ6曲で「HOT100」の1位に輝いたのに対し、BLACKPINKはセレーナ・ゴメスとコラボレーションした「Ice Cream」(13位)、セカンドアルバム収録曲の「Pink Venom」(22位)など、現在までに9曲をチャートインさせたものの、まだ1位はとれていない。ただ、「Spotify」のグローバル週間チャートでは「Shut Down」で1位を記録し(2022年9月3週目)、「K-POPアーティスト初」というタイトルを獲得している。

ほかにも、K-POPアーティストにおけるInstagramオフィシャルアカウントのフォロワー数はBTSが1位、BLACKPINKが2位だが、個人アカウントではBLACKPINKメンバーのリサ、ジェニー、ジス、ロゼが1〜4位を独占している。