ジンバブエ史上最悪の独裁者がSDGsを歓迎する理由
SDGsが採択された際の国連総会で、ジンバブエ史上最悪の独裁者であるムガベ大統領などもSDGsを歓迎していた。
ムガベ大統領にさえ許容されるのだから、国民への過酷な迫害を続けている他の国々の指導者も、SDGsの積極的な賛同者として名前を連ねたのは言うまでもない。
なぜなら、SDGsを推進することで、西側先進国からのさらなる援助として、これらの独裁者の体制を支えるマネーが注ぎ込まれることになるからだ。
日本人にもわかりやすく言うなら、北朝鮮との間ですらSDGsに関する合意がなされている。
そんな茶番を演じるくらいなら、金王朝の独裁体制を転換する方策を立案することのほうが、人権上有益であることは言うまでもない。
当たり前のことであるが、世界の国民の幸福を真に願うならば、独裁体制から民主制に移行し、市場への適切なアクセスが確保されることこそが重要である。
われわれの手に国連での投票権があれば、独裁国の体制維持につながる支援に「YES」の投票をするだろうか。
われわれが行うべき投票は、独裁国の体制転換を促す「YES」の投票であり、独裁者のために、われわれの税金が実質的に使用されることには「NO」に決まっている。