「孤立してしまう」「疎外感がある」「ここの社風や価値観に合わない」と思っていると、どうしても表情が硬くなり、感情の起伏が外に表れにくくなります。ずっと無表情だと、「この人は何を考えいてるのかわからない」となって、周りからすると、余計に取っつきにくく感じるようになってしまいます。
上司からもパスを出す
新しく入ってきたメンバーが、チームになかなかなじめていないと気付いたら、上司のほうから質問するなどして、パスを出してあげてほしいと思います。
チーム内で自然に使っている略語や業界用語も、初めて聞く人にとってはわかりにくいものです。「今、○○について話していたけれど、初めて聞くとわからないかもしれない。この言葉の意味はわかったかな」などと、ちょっと確認するといいでしょう。上司のほうからこうしたパスを出せば、部下も話しやすくなりますし、なじんでいくきっかけになるかもしれません。
コミュニケーションを深める手段の一つに飲み会もありますが、そもそもなじむのが難しい人は、大人数の輪の中に入るのが苦手な人も多いので、まだ先のことと考えましょう。最初は1対1や、年次の近い先輩を交えた3人ぐらいで話して、慣れてきたら徐々に人数を広げていくといった配慮が必要です。
(構成=池田純子)