2023年の日本経済はほぼ大丈夫

3カ月前の22年4集秋号と比べると、上位15位中のポジティブなコメントが、12個から11個に減っており、コメント自体は少し悪化している感じだろうか。

ただし「続伸」は2012年末以降で3回目の1位。三度目の正直で、2023年に向けて上昇相場になるのかを見てみたい。

いずれにしても、業績面で見たら、先刻のGDP予想もそうだけれど、2023年の日本経済、日本株はほぼ大丈夫そうに見える。

日本企業はコスト増を価格転嫁できていない

『会社四季報』2023年1集「新春号」と前号(22年4集秋号)を比べて、日本経済の変化についてもう少し踏み込んで考察してみたい。

先にふれたとおり、今回は前回の3カ月前に比べて、売上高が伸びている。

つまり、値上げが売上高を伸ばしている可能性があるということだ。

ただその一方、仕入れという点では、原材料高はコスト高となり、利益を抑える構図だと思われる。

要は、日本企業はコスト増を価格転嫁できていない。

価格転嫁できていないから、売上高が増えていても、コストのほうがさらに増えてしまって、利益が圧迫されているような状況にあるのではないか。そう私は捉えている。

しかしながら、これはある意味、日本の良さでもあると思うのだ。

価格変更のお知らせ
写真=iStock.com/Yusuke Ide
日本企業はコスト増を価格転嫁できていない(※写真はイメージです)