“世界三大投資家”と称されるジム・ロジャーズ氏は今、世界の市場をどう見ているのか。「長年の経験から、戦争中の地域に投資をすれば、大儲けできると学びました」「そう遠くないうちに、ウクライナ戦争では何かの合意が行われるのではないかと思います」「投資家が今注目すべきなのは、日本か中国のどちらかでしょう」など、プレジデント誌の読者に向けて、示唆に富む話を多く語ってくれた。4月28日(金)発売の「プレジデント」(2023年5月19日号)の特集「最新版『株・投資』完全ガイド─お金に困らない生き方」より、記事の一部をお届けします――。
株式市場チャート。ロシア市場は、ウクライナの侵略とロシアに対する世界的な制裁のために崩壊します
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ウクライナ侵攻と新型コロナ

ロシア、ウクライナ、中国、日本が狙い目

戦争に勝者はおらず、ロシアもウクライナも苦しんでいます。私はウクライナやロシアに投資がしたいのですが、アメリカ人なので、現在はどちらにも投資をすることができません。ですが、長年の経験から、戦争中の地域に投資をすれば、大儲けできると学びました。忍耐力をもって戦争が終わりかけの国に投資すれば、非常にうまくいくはずです。

今のロシアには多くの経済制裁が科されています。制裁は一時的な効果をもたらしますが、このような歪んだ状況では長期的な効果はありません。もしあなたに持続力と忍耐力があるのなら、この2カ国に投資するのは非常に賢いやり方でしょう。

4月28日(金)発売「プレジデント」(2023年5月19日号)の特集「最新版『株・投資』完全ガイド―お金に困らない生き方」では、本稿のほか、「最新のお金の増やし方」をテーマに取り上げています。手取り給与の低下、物価高、社会保障費の増大と、苦しい経済状況のなか、ビンボー老後を回避する「最新の資産防衛&倍増方法」を満載しています。