オープンクエスチョンは相手に負担をかけてしまう

わたしが使っているのは、「ピン留め」機能です。メッセージをピン留めしておくと、背景色がクリーム色に変わるので、レスしていないメッセージをすぐ探せます。即レスが難しいメッセージは、すぐにピン留めしてしまいましょう。

余裕ができてくれば、相手に即レスしやすいメッセージを送るようにしたいものです。「○○について、どうしましょう?」という、はい・いいえで答えられないオープンクエスチョンは、相手のレス負担を増やしてしまいます。「△△でOKか」「AかB、どちらがいいでしょう」など、相手がすぐに答えやすいメッセージを送るよう、心がけましょう。

時には電話を利用したほうが効果的な場合も

西多昌規『休む技術2』(だいわ文庫)
西多昌規『休む技術2』(だいわ文庫)

とはいえ、自分は即レス対応ができていても、相手もそうとは限りません。レスが遅い、リアクションスタンプを押さないので読んだのかどうかわからない、確認なのか質問なのかわからない、などなど。ついイライラしたメッセージを送ってしまいたくなるときもあるでしょう。チャットもネットコミュニケーションであり、あなたが意図しなくても、無愛想やイライラ、怒りなど、ネガティブな印象を相手に与える可能性もあります。

「ありがとう」「助かりました」など、好意の感情を入れるか、「!」や絵文字、笑顔のリアクションスタンプなどを入れることで、ポジティブな感情が伝わります。もっとも、入れすぎも気持ち悪くはなるのですが。最後に、ビジネスチャットでのテキストコミュニケーションにも、限界があることも忘れないようにしましょう。

大事な話は、電話や対面で話すほうが、親近感からくる共感が得やすく、よい結果に落ち着きやすいです。緊急の場合は、いちいちビジネスチャットを立ち上げて相手のレスを不安げに待つより、電話を一本入れるほうが速いし間違いありません。ビジネスチャットに頼りすぎないことも、即レス強迫症から逃れる心構えです。

・休むヒント
「即レス」の呪縛から逃れるだけで、ストレスが和らぎ幸福度が上がります。まずはリアクションスタンプを押して、自分だけでなく、相手の不安を和らげましょう。
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