組織としての謝罪文が、個人的な謝罪文に…
例2:こちらは○○お客様相談室です。この度は○○の件でご不快な思いをさせてしまい、誠に申し訳ございませんでした。深くお詫び申し上げます。
(○○お客様相談室メール文)
(○○お客様相談室メール文)
機械翻訳したら
This is the XXX Customer Service Center. I am very sorry for the unpleasant experience you have had with XXX. Please accept my deepest apologies.
この翻訳を和訳したら
こちらはXXXカスタマーサービスセンターです。この度は、XXXであなたに不快な思いをさせてしまったことを私は大変残念に思います。私の心からのお詫びを受け取ってください。
この文がマズイ理由は、和文を読んだ人は、○○お客様相談室という組織としての謝罪文と理解しますが、英文では個人としての謝罪文になっている点です。
元の日本語を書き直すとしたら
こちらは○○お客様相談室です。この度は○○の件で、ご不快な思いをさせてしまい、私どもは、誠に申し訳なく思っております。深くお詫び申し上げます。
主語が「私どもは」であることを明記しました。
機械翻訳でもS+V(主語+動詞)を忘れずに
和文を作成した後、各文に主語があるか否かを確認し、主語がない場合は、主語を補います(機械翻訳で主語が誤解されて補われるリスクを避ける)。
[例]貢献賞を受賞して喜んでいます。
→ 私たちは、貢献賞を受賞して喜んでいます。
①5W1HのWho(誰が)を入れて、和文を書きます。
[例1]彼女は(Who)、諦めずに努力を続け、優勝しました。
[例2]阿部一二三選手が(Who)、東京2020オリンピックの柔道競技で金メダルを取りました。
②英文法で学んだS+V(主語+動詞)やS+V+O(主語+動詞+目的語)などの形になるように、主語であるSを入れて、和文を書きます。
[例1]彼は、(S=主語)走り切りました。(V=動詞)
[例2]私の甥は、(S=主語)夢を(O=目的語)かなえました。(V=動詞)