ムダづかいは避けつつ割引はゲットする
ポイントやクーポンは何らかの形で売り上げにプラスに働きます。あえて「ポイントやクーポンを出し渋る」ことは「売り上げに影響なし」どころかマイナスに作用するかもしれません。お店にとってもお客さんにとってもメリットになるわけです。
デパートなどでの洋服のセールは、値下げしてでも在庫が残るほうにマイナスがあるから行っています。あるいは、宣伝として大幅値下げを行う可能性もあります。「最初の一歩」をお客さんに踏み出してもらうために無料クーポン券を配るようなことがありますが、これは赤字でも「CMとしての価値」を認めて行われています。
一時期のコード決済が「20%還元!」とぶち上げていたのは、多少売り上げが減ったとしても、それにつられてたくさんの人がスマホにアプリを設定してもらえるほうに価値があったからです。その証拠に、最近のコード決済は大盤振る舞いをしなくなっています。宣伝の時期は終わったということです。
言い換えれば、クーポンやポイント還元率でずっと赤字を垂れ流すほどお店や運営会社はバカではないということです。だから、私たちはお得なクーポン、ポイントは徹底的に使い倒していいわけです。
ただし、お店にとっての売り上げアップが、あなたにとってのムダづかいになる可能性も潜んでいます。したがって注意点は、ポイントにつられて「もう1点買ってしまった」とか「いつもより高いものを買ってしまった」というようなムダな支出をしないことです。
私も「2000円以上のお会計10%オフ」と言われて無理やり2000円以上の買い物をしてしまうことがあります。こういう場合、必需品が見つからず買わなくていいものを追加してしまいがちです。それこそがお店側の狙いです。
物価が上がっている時期ですから、ポイントやクーポンは最大限利用しつつ、ムダづかいを抑えるようにしたいところです。