巷にあふれるポイントやクーポン。何がお得で、どう利用すべきなのか。ファイナンシャルプランナーの山崎俊輔さんは「自分にとってどんなメリットとデメリットがあるかを熟慮し、どう賢く使うか頭を使う時代です。2月末が申し込み期限のマイナンバーカードは一人最大2万円分のマイナポイントがもらえて生活が便利になるので、未申請なら取得したほうがいい」という――。

※本稿は、山崎俊輔『お金の悩みは4マスで考える』(ディスカヴァー・トゥエンティワン)の一部を再編集したものです。

メリットが多いのは現金かキャッシュレス決済か

コロナ禍で一気に利用率の高まったキャッシュレス決済

電車のICカードから広まった電子マネー、スマホ普及に伴って一気に展開したコード決済など、キャッシュレス決済の利用率が高まっています。

コロナ禍の数年で情勢は一気に変わりました。現金の授受を行わないことが衛生的であることと、キャッシュレス推進プロモーションが国の主導で行われたことなどが奏功し、経済産業省の調べでは2021年度のキャッシュレス決済比率は金額ベースで32.5%となったそうです。「回数」ではもっと数字が高まり、大手コンビニエンスストア3社のデータでは2022年3月のキャッシュレス決済比率は40.6%と報告されています。

キャッシュレス決済のメリットを4マスで考えたらどうなるでしょうか。

「現金払い」と「キャッシュレス決済」を横軸に置いて違いを見てみます。もう一つの縦軸は安いかどうか、です。具体的には「ポイント還元の有無」を見てみます。