さらに熱狂的なファンを増やすために

――今後「熱狂的なファン」をさらに増やすために、どういうことをしていきたいですか。

これまでわれわれは、ファンを作ることに一番フォーカスしてきました。その結果、定着してくださるお客さまの割合もすごく高くなっていて、2回以上来店したことのあるお客さまが売り上げの8割を構成するという状態を毎月作れています。

ただ、これから深く刺さるファンの数をもっと増やしていこうとなったときに、新規の方に知っていただく努力はさらにしていかなければいけないと感じています。やはり、サラダに1000円、1500円を出すということに抵抗を感じる方はまだまだいらっしゃると思います。

宮野浩史社長
撮影=プレジデントオンライン編集部
宮野浩史社長

食べていただければ喜んでいただけると自信はありますので、まずは一度食べていただき、そこで新しい体験をお客さまに提供していければと思います。

実際、われわれのファンの方を分析していくと、健康に気を配っている20代から40代の方々が中心になっていますが、中には1、2週間に1回のお昼のぜいたくとして、われわれのサラダを選ぶという方もいらっしゃいます。そうした特別な価値を、いかにしてサラダだけでなくブランド全体で創出していけるかが、今後の大事なポイントになってくると思っています。

(聞き手・構成=フリーライター・東川亮)
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