アイドルとファンの相互扶助の関係が強い絆を生んだ
アイドルを照らして輝かせてくれる存在として「おひさま」と呼ばれるファンとは、尽くし合い、応援し合う、相互扶助とも言える強固な関係が築かれている。ライブで「JOYFUL LOVE」という楽曲が披露される際には、ファンがメンバーのために自発的に会場をペンライトで虹色に輝かせるのが恒例となっている。また、コロナ禍でファンとの交流が閉ざされ、1年ぶりにライブで再会するとメンバーが感極まって涙するほど、相互に強い繋がりだ。
結成から3年越しで日向坂46に改名して正式なデビューへ辿り着き、飛躍的に活躍の場を広げ、デビュー3周年の2022年3月には長く夢に掲げてきた東京ドームでのライブ公演を実現し、その後は新たなメンバーを加えて、また新たな物語をつづっていっている。
メンバー個人も挑戦を続け「応援したくなる」存在であり続ける
「応援したくなるファン」を増やしているのは、日向坂46というグループとしてだけでなく、メンバー一人ひとりも同様だ。例えば、メンバーの影山優佳さんは、けやき坂46の1期生として活動を開始すると、その後、学業専念のために休業をすることになる。その休業の約2年の間に、グループは日向坂46へ改名、念願のシングルデビューを果たして一気に活躍の場を広げていき、結果的に、グループの飛躍に取り残される形になった。
そうした中、影山さんは活動を再開すると、ブログなどで自身の強みや頑張りたい分野を自ら積極的に発信し続けた。そして、「お試し枠」のような立ち位置でテレビ番組などに出る機会を掴むと、入念に準備し、果敢に挑戦して、番組サイドの期待を超えるコメントや対応を披露していった。そうしてまた呼ばれては結果を積み重ね、番組の準レギュラーに近いポジションに抜擢されると、それが評判を呼び、新たな番組にも呼ばれていった。
挑戦を積み重ねて自らの道を開拓し、サッカーという1つの分野の中でも、番組のゲスト、コメンテーター、MC、そしてJリーグの年間表彰式のステージMCなど、活躍の場を広げ続けている。その姿は、ファンはもちろんスタッフも応援したくなるものとなって、サッカーだけでなく、クイズ・ゲーム・演技など数多くの道を切り拓き、駆け上がっている。
相手が期待するものを想像し、その上で、その枠に収まるだけでなく、期待を超える。回数を重ねるほど、期待を超えることは難しくなるが、それを超え続けるためのトライアル&エラーに励み、さらなる伸びしろの大きさを示す。だから、ファンはもっと応援したくなる。アイドルという存在、様々な活動、そして応援してくれるファンへ真摯に向き合い、チャレンジを楽しむ影山優佳さんの姿は、「応援したくなる」日向坂46というグループを象徴する1人となっているだろう。