虚無のサイクル
なぜ、多くの学生はこんな経路をたどるのでしょうか。
まず、学生は企業の名前などほとんど知りません。有名どころを50社も言えれば上できでしょう(それは、今の学生の問題ではなく、昔からそうです。いや、多くの社会人だってそう。つまり、全く責められることではありません。仕方のないことなのです)。
とすると、会社選びはどうなるか?
●人気ランキング上位50社くらい
●自分の友人・先輩が働いている20社くらい
合計100社にも満たない企業の中から、何とか自分が応募すべき企業を見つけようともがくことになります。
その苦闘は、大体こんな感じでしょう。
(1)会社のホームページを読んだり、入社した先輩たちの人柄から類推したり、親や教師たちの話に感化されたり、残業や年収などの情報を集めたりしながら、無理やり好きな企業・業界を見つけていく
(2)この「無理やり好き」と感じた企業・業界について、さらに情報収集する。そうすると、(どんな業界・企業でも)いくつか自分に向いている・合っている話が見つかる(特に採用HPはよいことが多く書いてある)ので、「この業界こそ私が行くべき場所だ」と、だんだん信じこんでいく
(3)ここまでで、「会社選び」はおしまい。次は、面接にどう臨むか、を考える番。結論は2つになります。「素のまま」か「なりすまし」か
(4)そして、不合格を重ねるうちに、「素のまま」と「なりすまし」を行ったり来たり。
(5)さらに、志望業界から合格が出ないと、業界を変え、また応募企業の規模を小さくする