先を読むために、自分を「令和型」にアップデートする

もちろん、若い起業家とたくさん面談していれば、相談されるビジネスの中にはただの思いつきとしか言いようがないものもあります。

考えが浅く、ビジネスとして成功しそうもないものの方が多いと言ってもいいかもしれません。

しかし、私はそれでいいと思っています。

何度もトライ&エラーを繰り返すことでだんだん起業家として洗練されていくことも多く、その成長も楽しみですし、数多くの若者に次々会うからこそ、ときに小川さんのような「すごい人」にも出会うことができます。

若者とシニアのミーティング
写真=iStock.com/sanjeri
※写真はイメージです

そして私は、こうした面談で10代、20代の若者たちとディスカッションすることで、彼らの発想やセンスなど非常に多くのものを学び、自分を「令和型」にアップデートし続けています。

彼らと話すときに私が大事にしているのは、自分の経験にもとづいてなにかを決めつけたり、相手を否定したりしないことです。「未来は過去とは違う」ということを素直に信じる必要があります。

また、相手の言うことをなるべく聞いたまま受け止めることも強く意識しています。立場の上下、力関係、性別や国籍などのバイアスをすべて外すという姿勢が、若い経営者たちから学ぶためには必須なのです。

こうして絶えず「今」を知り、自分をアップデートし続けることが、「先の先を読む」ためには不可欠なのだと思っています。

最近、小学生が起業した会社の役員になりました。社長が彼で、私はその部下です。44歳年下の上司ができました。おもしろいでしょう? 最高に自分をアップデートできそうな気持ちがします。

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