社会全体で男性が子育てしやすい風潮を作るのが大事
年配の男性芸能人がテレビ番組で「料理教室は結婚前に(嫁に)行ってほしいな〜 俺らの時代はそやで」「え〜作ってよ〜ご飯は(嫁が)作って〜」と言ったり、同じく年配の男性政治家が「0~3歳児の赤ちゃんに『パパとママ、どっちが好きか』と聞けば、どう考えたって『ママがいい』に決まっている。お母さんたちに負担がいくことを前提とした社会制度で底上げをしていかないと、『男女平等参画社会だ』『男も育児だ』とか言っても、子どもにとっては迷惑な話かもしれない」と失言したり(※4)、そういう発言に日々あきれてきた私たちからすると、若い世代の変化はとても嬉しいものです。
※4 朝日新聞デジタル「萩生田氏「赤ちゃんはママがいいに決まっている」」(2018年5月27日)
最後に、制度を作るだけでなく、社会全体で男性が育児参加しやすい風潮を作っていくことも大事です。そうすれば女性に余裕ができるばかりでなく、子供にも家庭全体にも、さらには社会全体にもいい影響があるでしょう。少子高齢化で人材難の会社では、働き手が辞めてしまうことなく、事業主も職場の同僚達も助かります。まずは、お子さんについて夫婦で会話をたくさん持ち、一方だけでなく二人で情報を共有する、育休制度を利用する、アンコンシャスバイアスに気をつけるなど、できることから始めていきましょう。