母親へのバッシングに切り込んだ佳子さま

秋篠宮家の次女佳子さまのファンだ。自分の意見を堂々と表明するところが好きなのだ。

秋篠宮ご夫妻に見守られ、次女佳子さまと抱き合われる長女眞子さま=2021年10月26日午前、東京都港区の宮邸[代表撮影]
写真=時事通信フォト
秋篠宮ご夫妻に見守られ、次女佳子さまと抱き合われる長女眞子さま=2021年10月26日午前、東京都港区の宮邸[代表撮影]

きっかけは、佳子さまが成人を迎えるにあたって開いた2014年の記者会見だった。「ご家族について、性格やどんな存在か」と尋ねられ、紀子さまについてこう答えた。「母は、週刊誌などでは様々な取り上げ方をされているようですが、娘の私から見ると、非常に優しく前向きで明るい人だと感じることが多くございます」。

紀子さまバッシングが始まっていた。無難な回答で済まさず、そこにあえて切り込んだ佳子さまが凛々しく、新しい女性皇族像を見た思いがした。

国際基督教大学を卒業した2019年には、記者の質問に文書で答えた。小室眞子さんの結婚について「私は、結婚においては当人の気持ちが重要であると考えています。ですので、姉の一個人としての希望がかなう形になってほしいと思っています」と答えたことが有名だが、私のイチオシは別なところだ。

お相手の有無は「お答えするつもりはありません」

それは、「理想の男性像については、以前もお答えしていますが、一緒にいて落ち着ける方が良いと考えております。相手がいるかについてですが、このような事柄に関する質問は、今後も含めお答えするつもりはございません」という答え。「結婚」を念頭にした質問への素っ気なさがカッコよかった。

若い皇族に「理想の男性(女性)」や「お相手の有無」などを聞くのは、記者のお約束。現在の天皇陛下も繰り返し「理想の女性像」を聞かれている。佳子さまの素っ気なさは、プライバシーは守るという意思表示。力強い。ますますファンになった。

さて、ここからが本題。『週刊新潮』5月26日号に、こんな記事が掲載された。<“公務嫌い”「佳子さま」を指導できない「秋篠宮」>。佳子さまファンとして見過ごせず、早速読んだ。

要旨を列挙するなら、①佳子さまの「お出ましを伴う公務」が少なく、三笠宮家の長女彬子さまの方がずっと外出している、②仕事(「全日本ろうあ連盟」非常勤嘱託職員)もリモートワークで週3日ほど、③このような“迷走”は「皇室を出たい」からで、秋篠宮さまも考えを正すことができない——というものだった。