日本の最高税率は45%で、「日本の富裕層は世界一高い所得税を払っている」と言われることがある。しかし、それは事実なのだろうか。元国税調査官の大村大次郎さんは「日本の税金が世界一高いというのはまったくのデタラメだ。むしろ、世界一安い。本物の富裕層たちはある抜け穴を利用している」という――。

※本稿は、大村大次郎『世界を変えた「ヤバい税金」』(イースト・プレス)の一部を再編集したものです。

街の前に立つビジネスウーマン
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消費税を払わずに買い物をするシンプルな方法

日本に住んでいる限り、誰もが消費税を払います。商品やサービスを買う時点で店が徴収するため、消費者としては逃れる道がありません。生活するためには「何も買わない」という選択肢はないので、嫌でも消費税を払わなければならないのです。

絶対に逃れられないように見える消費税ですが、実は逃れる方法がいくつかあります。

大村大次郎『世界を変えた「ヤバい税金」』(イースト・プレス)
大村大次郎『世界を変えた「ヤバい税金」』(イースト・プレス)

まず、消費税を払わずに買い物をするもっとも簡単な方法は、海外から「個人輸入」をすることです。海外の店舗に直接、申し込んで購入するのです。

昨今ではネットの発達により、海外から物を買うことも非常に簡単になりました。自分で自覚していなくても、海外から物を買っているケースも多々あるのです。

たとえば、ネットで売られているイラストや写真などには、海外サイトで販売されているものも多々あります。知らないうちに海外サイトから買い物をしているケースもあるのです。

本来、輸入品には消費税と関税がかかります。それは海外の通販サイトから何か買った場合でも同様です。

しかし、個人が自分で利用するために買うとき(商売品ではないとき)は、1回の取引が1万6666円以内であれば、消費税と関税は免除されるのです。