②心の距離が近い

「心の距離が近い」はソロワーク化、それに伴う孤軍奮闘感や小さい枠の中に閉じてしまうことを防ぐものです。

それを支援するリモートマネジメントのポイントは、「つながる」です。

メンバーが、会社、自組織の方向性に共感し、自分の仕事とのつながりを感じられる状態を指します。加えて、地理的に離れていても、マネジャー、同僚、先輩・後輩、社内外関係者に、自分の存在が受け入れられており、そうした「みんな」の存在も感じられる状態です。

「心の距離が近い」は対面のときはあまり意識する必要はありませんでした。マネジャー、先輩、同僚、後輩など、メンバーの近くには誰かがいたからです。リモートマネジメントで特に意識するポイントと言えるでしょう。

【応用編】③ここがいい

「ここがいい」の「ここ」には、「この会社」「この職場」「この仕事」「この仲間」「この会社の目指す世界感」……など、会社にあるものなら、色々なものが入る可能性があります。

何が入るかはメンバーそれぞれで違いますが、「個として立つ」を体現できている人が、「社外に素敵な会社や場はたくさんあるけれど、やっぱり○○があるから、(□□がないから)ここで働き続けたい」と思える状態をつくることです。

リモートマネジメントのスタートは、「個として立つ」というメンバーの自律を支援することです。そのマネジメントがうまくいったあとのメンバーは、社外でも活躍できる人材になっていることでしょう。

そうした人に、積極的に自社を選んでもらう。「ここがいい」は、リモートマネジメントの応用編とも言えるでしょう。