「絶対悪への正義感」だけでは生活が成り立たたない
ウクライナが戦っているのに、楽しいことなどしている場合ではないというムードが漂っているのが今の英国だ。最近ではスーパーに行くと、驚くほど安い生鮮品や食料品を多数見かけるようになってきた。
生鮮品は、本来の規格に達しないワケあり品をパック詰めした肉や魚、野菜など。米や卵、コーヒーやお菓子、ミネラルウォーターといった必需品は流通や包装にとことんまでコストダウンを図り、こちらも正規品の3~4割引で買えるようになっている。正直なところ「おいしくないもの」も混ざっているが、もはや価格の安さには代えがたい、というところまで庶民のサイフは脅かされている。
欧州各国はロシアへのさらなる制裁を検討しているが、「絶対悪への正義感」だけでは生活が成り立たなくなってきている。物価高の波は確実に日本へも一気に押し寄せてくる。遠い国々で起こっている危機ではないことを英国から伝えたい。