弟が山好きで、実家には登山に関する本がたくさん置いてありました。その中に本書もあったのですが、手に取ったことはありませんでした。ところが小説のモデルとされる登山家の今井通子さんの講演を聴き、感銘を受けたことから、読んでみたところ、たちまち虜になりました。
山といえばトレッキング程度しか経験のない私にとって「なぜ命を賭けてまで山に登るのか」は壮大なテーマです。しかしながら専門の知的財産の分野では、「仕事で何かを実現したい」と願い、これまで続けてきました。
登山と知的財産では、領域は異なりますが、目標を持ち努力しつづける姿勢は同じ。同じ著者の三部作、『孤高の人』『栄光の岩壁』もお勧めです。