仏教においてすべてに優先する事柄
逆に、お金や物を得られなければ、自尊心を無くして生きる気力まで無くしてしまうのです。
一方、仏教では、道徳や真理を身につけて、人格を進化させることを、最も重要視します。もちろん、お金や物、人間関係も、知識や、健康も大切ですが、すべてに優先して、人格が向上することを最重要視するのです。
「それは、人格を進化させるか、退化させるか」
「それは、心を成長させるか、退行させるか」
仏教が薦める、正しい損得勘定であり、選択・努力の基準です。
人格は「与える」ことによって成長する
人格の成長に必要なのは、「与える」こと。
「いかにして得るか」という思考から、「いかにして与えるか」という思考への転換が、人格向上のカギです。
もちろん、私たちは「得る」ばかりではなくて、「与える」こともしています。
けれども、その「与える」は、「得る」が前提になっていることに気づいていません。
得たから与える。得るために与える。得られるから与える。要らないから与える。
その思考から、ただ「与える」を実践してみてください、と教えるのが仏教です。「与える」ことで、人格が成長するからです。
「与えたら損してしまう」そこを、勇気をもって、「与えてみなさい」と説くのが仏教です。
世の中の関係は、ギブアンドテイクでできています。
だからこそ、テイク(得る)ばかり考える人より、ギブ(与える)する人が、真の幸福を得ることができるのです。
「人格・心の進化」を最優先し、「与える」人が、あらゆる業界に一人でも多く増えたら、きっと世の中はもっと良くなると思いませんか。