「地獄に落ちるわよ!」という痛烈な決め台詞で人気を博し、2021年11月にこの世を去った占い師・細木数子。後継者である娘・細木かおり氏は、偉大なる母からどんな言葉を受け継いだのか。「プレジデント」(2022年2月4日号)の特集「運をつかむ習慣」より、記事の一部をお届けします──。
占術家 細木 数子氏
写真=細木数子事務所
占術家 細木 数子氏

「言いすぎたかな、可哀想だったわね」

「地獄に落ちるわよ!」
「占いで人生変わりゃ、苦労する人なんていないよ!」

テレビの番組で手厳しいセリフを繰り返していた母の細木数子は、世間からは鉄の女のように見られていましたが、テレビの演出で、インパクトの強いキャラを求められていたのです。実際の母の姿は、それとは違うものでした。

テレビでの発言も、放送が終わると必ず電話があって、「今の番組、ちょっと言いすぎてたかしら」などと、今日の自分がどう見えていたのかを心配するほどでした。私が印象を正直に答えると、「やっぱり言いすぎたかな、可哀想だったわね」と、相手を思いやり、落ち込むこともありました。でも、過度であってもそれくらいきつく言わないと多くの人は気づかない。「その人に本当の愛情を持っているからこそ厳しくなるのよ」と話していました。メディアではそんな姿を見せなかったこともあって、誹謗中傷を受けることもありました。

「プレジデント」(2022年2月4日号)の特集「運をつかむ習慣」では、本稿のほか、新年の幕開けにふさわしい、ビジネスを加速させる華やかなテーマを取り上げています。「仕事も人生もうまくいく『開運の法則』」や、「最新脳科学が解明する人生快転の『小さな7つの習慣』」、「声に出すだけで幸運を呼ぶ『魔法の言葉』」など、「運がいい人はなぜ運がいいのか?」という永遠のテーマを斬新な切り口でひもといていきます。