パパ活をしないと勉強する権利を得られない

多くの若者たちは高額な学費によって、売春やパパ活をせざるをえない状況に追い込まれている。学費が高騰した理由は、そもそも国が高等教育の公財政支援を減らしたからだ。

公財政支援を減らした代わりに本人や家庭が負担することになった。収入が下がるなかで学費がどんどん上昇し、親は負担しきれなくなり、多くの若者たちは国が勧める大学奨学金の借金を背負った。そして、女子学生たちは最終手段として望まない夜職や売春、パパ活をせざるをえなくなっている。

女子学生たちは勉強するために、国が遠まわしに推奨する自助(パパ活)を頑張っている。

本当は将来の結婚相手と楽しい恋愛をしたいが、欲望に飢えた中年男性の恋愛対象となり、望まない性的関係を結ぶ。男性優位社会で優遇される中年男性の恋人や愛人、セックスフレンドになれば、勉強する権利を与えてあげよう――どうも、そんなことになっているのだ。

父親が亡くなり学費が払えなくなったパパ活女子

パパ活サイトを通じて、「職業・学生」とあるパパ活女子たちにアポイントをとった。

鈴木綾乃さん(仮名、21歳)はGMARCH(学習院、明治、青山学院、立教、中央、法政大学の俗称)に在学する3年生。九州地方出身で大学近くにある家賃7万円の部屋でひとり暮らしをしている。1年前に経済的に支えてくれていた父親が亡くなって、実家は混乱状態だという。

「学費を払ってた父親が……去年の春に亡くなっちゃって。父の遺産から払っていたけど、家族が多いので私ばかりが使うわけにいかない。だから、どうしようって感じです。私は4人兄妹の2番目で、一番下が中学生なので、まだまだお金がかかる。もう3年生なので退学するって選択肢はなくて、苦し紛れにパパ活しているみたいな感じです」

父親からは家賃7万円、仕送り6万円をもらっていた。2年の春に父親が亡くなって、長時間働けるカラオケ店で、みっちりとアルバイトをすることにした。2年時、3年前期の学費は父親の遺産から払って、7万円の家賃は医療関係の仕事をしている母親が仕送りしてくれている。

「生活はできるけど、でも学費って年間100万円とかじゃないですか。さすがにバイトで払えないので、給付の奨学金が欲しいって大学に相談したんです。でも、父が亡くなってるとはいえ離婚してないし、母親の収入があるから全然条件に該当しなくて。母親に申し込んでもらっているけど、貸与型の奨学金も借りれるか微妙のようです。貯金30万円くらいあるけど、学費にするには全然足りないです」

問題のある若い女性のシルエット
写真=iStock.com/Alexey_M
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