2020年3月、東京・新橋で75年続いた居酒屋が閉店した。『蛇の新』2代目店主、山田幸一さんは「失われた30年でこの街は大きく変わった」という。街にどんな変化があったのか。ノンフィクションライターの石戸諭さんが描く――。
※本稿は、石戸諭『東京ルポルタージュ 疫病とオリンピックの街で』(毎日新聞出版)の一部を再編集したものです。
75年の歴史に幕を下ろした新橋の居酒屋
ここはJR新橋駅である。周辺も含めてビジネスパーソンたちの憩いの場としても知られた街だ。私たちが新橋と呼んでいる駅は、開業当初は「烏森駅」」と呼ばれていた。誰が、いつ、そう命名したかというのは、はっきりとわかっていないらしい。
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