言語の壁をどう乗り越えるか

「詳細はまだ決まっていませんが、コンセプトを固めつつある段階です。ワールドワイドで売るにあたって一番の課題は言語です」

現在、「Tamagotchi Pix」には6言語のバージョンがあるが、これをさらに増やす、もしくは言語に頼らないノンバーバルのコミュニケーションに進化する可能性もあるという。

考えてみれば、犬や猫などペットとのコミュニケーションは基本的にノンバーバルだ。飼い主が「ごはんよ」などと話しかけることはあっても、動物は言語として理解しているわけではない。お互いに表情や声色、動作などから相手の状態を知ろうとしている。たまごっちのコンセプトは生命の育成。仮にノンバーバルな方向に進もうとも、本来のコンセプトには合致する。

普遍性のあるコンセプトを残しつつ、大人と子どもそれぞれのユーザーに適応、時代や地域に合わせて進化するたまごっち。玩具以外の商品開発、マーケティングにも参考になる事例ではないだろうか。

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